プラム型ミニトマトの新品種『アイコ』を新発売|2004|ニュースリリース|サカタのタネ
http://www.sakataseed.co.jp/corporate/news/20040527.html
2004年05月27日
果肉が厚く、甘みたっぷりで食味に優れ、抗酸化物質リコピン含量は既存品種の約2倍
プラム型ミニトマトの新品種『アイコ』を新発売
海外では高級フルーツとして位置づけられているプラム型ミニトマトを積極的に展開
サカタのタネでは、果肉が厚く、甘みが強く、さらに既存の丸玉ミニトマトよりも約2倍多い抗酸化物質リコピンを含み、食味と機能的にたいへん優れたプラム型ミニトマトの新品種『アイコ』の種子を2004年6月1日より発売開始します。
『アイコ』は、果実中のゼリー分が少なく肉厚なため、食べる際にも果汁が飛び散りにくく、口の中に果皮が残りにくい特長があります。また、形状が、プラム型のためスライスしやすく、うまみ成分のグルタミン酸含量が高く、生食以外にも煮る、焼くといった加熱調理などにも幅広く対応できます。
生産面でも同品種は、収量性が高く、裂果が少く、プラム型ミニトマトでは初の葉かび病抵抗性を持つことから減農薬栽培に対応できる非常に栽培しやすい品種です。
価格は、1,000粒17,535円で、初年度販売目標額は、3,000万円です。なお、青果物は、2004年9月より出荷が開始され、2005年2月以降、本格的に市場に出回る予定です。
ミニトマトは、1980年代前半に登場し、市場に定着して久しいですが、その用途はサラダやお弁当の付け合わせなど生食中心で用途が限られています。また、ミニトマトは、果肉が少なく果実中のゼリー分が多く、果皮が比較的しっかりしているため食べたときに果汁が飛び散ることがあり、そのことでお客様が服を汚され、クレームの原因になり、一部の外食チェーンではミニトマトを食材の取り扱いアイテムからはずしたり、スライスして使用したりといったことも起きています。これらのことからミニトマトの消費はここ数年横ばい傾向となっています。
今回、当社が開発したプラム型ミニトマトの新品種『アイコ』は、ミニトマトの新たな需要と消費を、発掘し拡大すべく開発した品種です。その特長の第一は、食べやすさです。つまり、果形が細長いプラム型で口に入れやすく、果実はゼリーが少なく果肉が厚いので食べた際に果汁が飛び散りにくいということがあります。第二の特長は、食味が優れていることです。既存品種よりも糖分含量が高く、酸味はかなり控えめなため、甘みが強く感じられます。また、うまみ成分のグルタミン酸が豊富に含まれていることから、生食はもちろんのこと、ステーキの付け合せやバーベキューなど加熱調理も含め幅広い用途に利用できます。第三の特長は、機能性に優れていることです。『アイコ』は、赤系トマトで大玉トマトなどピンク系トマトに比べ多くのガンなどに予防効果があるといわれる抗酸化物質リコピンを含みます。さらに、既存の赤系のミニトマトと比較してもさらに約2倍のリコピンを含み、極めて栄養価の高いトマトといえます。
第四の特長は、生産性に優れていることです。消費者が求める食べやすさ、おいしさ、栄養面といった品質の高さに加え、『アイコ』は、生産者にとっての栽培しやすさという面でも優れています。従来のミニトマト栽培で問題となっている裂果も少なく、既存のミニトマトの果房が一つ(シングル果房)であるのに対し、『アイコ』は、下段の果房が一つでも、上段からは果房が2つ(ダブル果房)になり収量性が高い品種となっています。また、プラム型ミニトマトとしては国内初となる葉かび病抵抗性に加え、TMV(タバコモザイクウィルス)、いちょう病、斑点病などにも抵抗性を有し、減農薬栽培が可能といった数多くのメリットを持っています。
ミニトマトは、北米、欧州、中国をはじめ、海外でも幅広い国々で親しまれている果菜類です。これら国々で普及しているミニトマトは、国内で普及している丸玉ではなく、プラム型が一般的です。特に、アメリカでは「グレープトマト」とも呼ばれ、野菜としてではなく、高級フルーツとして消費者には広く認知されていて、消費価値のたいへん高い青果物です。
今回、当社が開発した『アイコ』は、海外用の品種の持つへた(果柄)の取れやすさと低い甘みを改良し、他のミニトマトの品種には無い食味の良さを追求、さらに、国内初の葉かび病抵抗性など多くの病害抵抗性を付与させるなど、非常に高い競争力を持つ新品種となっています。
■プラム型ミニトマト『アイコ』成分分析結果
品種名
糖分
g/100g
リコピン
mg/100g 総アスコルビン酸
(総ビタミンC)
mg/100g
遊離グルタミン
mg/100g
液定酸度
mg/100g
『アイコ』 6.7 13.7 30 227 0.36
従来品種 5.8 6.96 34 177 0.65
■品種特性
1. 果実はプラム型で細長く、肉厚でゼリー分が少なく、高糖度。従来の丸玉ミニトマトとは異なる食感で、食味が非常に良い。果実は照りがあり、赤系トマトのため果色が鮮やか。
2. プラム型ミニトマトでは国内初の葉かび病抵抗性で、TMV(タバコモザイクウィルス)、いちょう病、斑点病などの病害抵抗性も持ち、減農薬栽培が可能。
3. 裂果の発生が少なく上物率が高く品質のそろいが良い、さらに日もちがよく、赤くなってからの収穫が可能。
4. 房採りが可能で、下段は果房が一つ(シングル果房)だが、上段からは果房が2つ(ダブル果房)になり多収。
5. 促成・夏秋栽培に最も適し、抑制栽培も可能。
■作型図
■種子価格 1,000粒 17,535円(税込み標準小売価格)
※栽培農家以外の一般向け絵袋の発売は未定
■青果物出荷時期 2004年9月より主要青果市場へ出荷開始、 2005年2月より本格出荷
■発売目標 初年度 3,000万円
http://www.sakataseed.co.jp/corporate/news/20040527.html
2004年05月27日
果肉が厚く、甘みたっぷりで食味に優れ、抗酸化物質リコピン含量は既存品種の約2倍
プラム型ミニトマトの新品種『アイコ』を新発売
海外では高級フルーツとして位置づけられているプラム型ミニトマトを積極的に展開
サカタのタネでは、果肉が厚く、甘みが強く、さらに既存の丸玉ミニトマトよりも約2倍多い抗酸化物質リコピンを含み、食味と機能的にたいへん優れたプラム型ミニトマトの新品種『アイコ』の種子を2004年6月1日より発売開始します。
『アイコ』は、果実中のゼリー分が少なく肉厚なため、食べる際にも果汁が飛び散りにくく、口の中に果皮が残りにくい特長があります。また、形状が、プラム型のためスライスしやすく、うまみ成分のグルタミン酸含量が高く、生食以外にも煮る、焼くといった加熱調理などにも幅広く対応できます。
生産面でも同品種は、収量性が高く、裂果が少く、プラム型ミニトマトでは初の葉かび病抵抗性を持つことから減農薬栽培に対応できる非常に栽培しやすい品種です。
価格は、1,000粒17,535円で、初年度販売目標額は、3,000万円です。なお、青果物は、2004年9月より出荷が開始され、2005年2月以降、本格的に市場に出回る予定です。
ミニトマトは、1980年代前半に登場し、市場に定着して久しいですが、その用途はサラダやお弁当の付け合わせなど生食中心で用途が限られています。また、ミニトマトは、果肉が少なく果実中のゼリー分が多く、果皮が比較的しっかりしているため食べたときに果汁が飛び散ることがあり、そのことでお客様が服を汚され、クレームの原因になり、一部の外食チェーンではミニトマトを食材の取り扱いアイテムからはずしたり、スライスして使用したりといったことも起きています。これらのことからミニトマトの消費はここ数年横ばい傾向となっています。
今回、当社が開発したプラム型ミニトマトの新品種『アイコ』は、ミニトマトの新たな需要と消費を、発掘し拡大すべく開発した品種です。その特長の第一は、食べやすさです。つまり、果形が細長いプラム型で口に入れやすく、果実はゼリーが少なく果肉が厚いので食べた際に果汁が飛び散りにくいということがあります。第二の特長は、食味が優れていることです。既存品種よりも糖分含量が高く、酸味はかなり控えめなため、甘みが強く感じられます。また、うまみ成分のグルタミン酸が豊富に含まれていることから、生食はもちろんのこと、ステーキの付け合せやバーベキューなど加熱調理も含め幅広い用途に利用できます。第三の特長は、機能性に優れていることです。『アイコ』は、赤系トマトで大玉トマトなどピンク系トマトに比べ多くのガンなどに予防効果があるといわれる抗酸化物質リコピンを含みます。さらに、既存の赤系のミニトマトと比較してもさらに約2倍のリコピンを含み、極めて栄養価の高いトマトといえます。
第四の特長は、生産性に優れていることです。消費者が求める食べやすさ、おいしさ、栄養面といった品質の高さに加え、『アイコ』は、生産者にとっての栽培しやすさという面でも優れています。従来のミニトマト栽培で問題となっている裂果も少なく、既存のミニトマトの果房が一つ(シングル果房)であるのに対し、『アイコ』は、下段の果房が一つでも、上段からは果房が2つ(ダブル果房)になり収量性が高い品種となっています。また、プラム型ミニトマトとしては国内初となる葉かび病抵抗性に加え、TMV(タバコモザイクウィルス)、いちょう病、斑点病などにも抵抗性を有し、減農薬栽培が可能といった数多くのメリットを持っています。
ミニトマトは、北米、欧州、中国をはじめ、海外でも幅広い国々で親しまれている果菜類です。これら国々で普及しているミニトマトは、国内で普及している丸玉ではなく、プラム型が一般的です。特に、アメリカでは「グレープトマト」とも呼ばれ、野菜としてではなく、高級フルーツとして消費者には広く認知されていて、消費価値のたいへん高い青果物です。
今回、当社が開発した『アイコ』は、海外用の品種の持つへた(果柄)の取れやすさと低い甘みを改良し、他のミニトマトの品種には無い食味の良さを追求、さらに、国内初の葉かび病抵抗性など多くの病害抵抗性を付与させるなど、非常に高い競争力を持つ新品種となっています。
■プラム型ミニトマト『アイコ』成分分析結果
品種名
糖分
g/100g
リコピン
mg/100g 総アスコルビン酸
(総ビタミンC)
mg/100g
遊離グルタミン
mg/100g
液定酸度
mg/100g
『アイコ』 6.7 13.7 30 227 0.36
従来品種 5.8 6.96 34 177 0.65
■品種特性
1. 果実はプラム型で細長く、肉厚でゼリー分が少なく、高糖度。従来の丸玉ミニトマトとは異なる食感で、食味が非常に良い。果実は照りがあり、赤系トマトのため果色が鮮やか。
2. プラム型ミニトマトでは国内初の葉かび病抵抗性で、TMV(タバコモザイクウィルス)、いちょう病、斑点病などの病害抵抗性も持ち、減農薬栽培が可能。
3. 裂果の発生が少なく上物率が高く品質のそろいが良い、さらに日もちがよく、赤くなってからの収穫が可能。
4. 房採りが可能で、下段は果房が一つ(シングル果房)だが、上段からは果房が2つ(ダブル果房)になり多収。
5. 促成・夏秋栽培に最も適し、抑制栽培も可能。
■作型図
■種子価格 1,000粒 17,535円(税込み標準小売価格)
※栽培農家以外の一般向け絵袋の発売は未定
■青果物出荷時期 2004年9月より主要青果市場へ出荷開始、 2005年2月より本格出荷
■発売目標 初年度 3,000万円